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CASE STUDIES導入事例

エコービジネスソフトウエア株式会社 様オンプレミスのサーバーをデータセンターに移設
事業継続性を強化し、運用負荷も大幅に軽減

エコービジネスソフトウエア株式会社
代表取締役 伊賀上貴雄 様 スマートシステム部 大賀亮介 様
<従業員数:58名 資本金:6,000万円>

エコービジネスソフトウエア様は、大阪市に本社を置く独立系のシステムインテグレータです。現在は東京・福岡・名古屋にも拠点を設け全国規模で事業を展開しています。主業務である業務パッケージソフトの導入支援やアドオン開発に加え、大手企業向けにASPによるEDI(電子商取引)システムの運用管理サービスを提供する同社では、2012年末からNTTスマートコネクトのハウジングサービス「mediaCONNECT」を活用し、サーバーの運用管理体制を強化するとともに、新たなビジネス拡大につなげています。

導入の背景 お客さまの中核業務を支えるシステムを24時間365日安定稼働させる使命

エコービジネスソフトウエア様では、大手ICTベンダーの開発パートナーとして会計・人事・給与といった業務パッケージソフトの導入支援やカスタマイズを手がける一方、約15年前から紙加工品業界大手のP社様を顧客とするEDIシステムの運用管理業務を担ってきました。「このEDIシステムは当社の独自開発によるもので、インターネット経由で機能を利用していただくASPの形でサービスを提供し、お客さまの業務効率化に貢献してきました」と同社代表取締役の伊賀上貴雄氏は語ります。

 長年の改良・進化によって機能を高度化してきたEDIシステムは、P社様グループ各社の他、その取引先や協力会社などへも利用が広がり、利用企業は約300社に上っています。そうした中で、システムを置くサーバーの管理運用体制に見直しが必要になってきたと伊賀上氏は説明します。

 「ASPのサーバーは、サービス開始の当初から当社の大阪オフィス内にあるサーバールームに設置していました。しかし受発注や見積、購買、納品管理、決済などお客さま業務の中核に関わるシステムを24時間365日安定稼働させるという使命を果たすために、この体制で十分なのかという想いは常にありました」。システムの管理を担当していたスマートシステム部の大賀氏も、当時を振り返ります。「ビルの設備更新などで停電がある度に電源確保に走り回っていましたし、自社の顧客データなども同じ場所で管理していたので、地震や火災などに対するBCP(事業継続計画)対策にも日頃から不安を感じていました」。

 そうした状況の中、「データセンターの利用」が本格的に検討課題として浮上する契機となったのが、2011年の東日本大震災でした。全国各地で夏季・冬季の計画停電が実施され、大阪市内でも電力供給が止まる可能性が出てきたことで、早急に手を打つ必要に迫られたのです。「当面は何とか持ちこたえたものの、この先も無事に乗り切れる保証は全くありませんでした。お客さまも同様の危惧を抱いていたことから話し合いを進め、データセンターの利用検討を開始しました」と伊賀上氏は語ります。

採用のポイント通信網という社会インフラを担うビルへの圧倒的信頼感から
「mediaCONNECT」を選択

「データセンターの選定にあたっては、お客さまからも候補を挙げてもらい複数のサービスを比較検討しました」と伊賀上氏は振り返ります。

NTTスマートコネクトデータセンターのロケーション

選択のポイントは「コスト」「ロケーション」そして「信頼性」でした。「ランニングコストはできるだけ安く、信頼性はできるだけ高く、というのは当然の要件であり、またロケーションについては、何かあったときに直ぐ駆けつけられるよう、当社の位置する大阪市中央区から距離的に近いことが重要でした」。

こうした観点から候補を3社に絞り込み、お客さまと共にさらに詳細な検討を重ねた結果、最終的に選ばれたのが、NTTスマートコネクトのハウジングサービス「mediaCONNECT」でした。「ネットワーク接続やドメイン管理、ファイアウォール、システム監視などをワンストップで任せられるという利便性も大きかったのですが、最大の決め手は、重要な社会インフラを担うNTTグループのサービスであることでした」と伊賀上氏は語ります。

「通信網を支えるその同じビルの中に、サーバールームがあることの信頼度は圧倒的です。検討にあたりお客さまとともにNTTビルを視察し、各所の設備を見せてもらったのですが、とりわけ圧巻だったのが巨大なビルのワンフロア全体を埋めつくして非常用電源がずらりと並ぶ光景でした。それを見たときに『ああ、ここなら大丈夫だ』と直感しました。

非常用電源 無停電電源装置 ガスタービン式自家発電装置

導入効果「プロの目」が常に見守ってくれる安心感、念願のオフィス移転も実現

こうして2012年末から「mediaCONNECT」の利用を開始したエコービジネスソフトウエア様は、ASPサーバーを自社からNTTスマートコネクトのデータセンターに移設し、その後、自社サーバーもここに移管しました。

データセンター利用による最大の効果は「安心感」にあると大賀氏は語ります。「サーバー管理を担当していた時は、人為的ミスが起こらないよう常に神経を使うなど負担が大きかったのですが、データセンター側で24時間365日の監視をしてもらえるので、以前に比べ精神的にも物理的にも大幅に楽になりました」。伊賀上氏も「第三者の目」が入ることのメリットの大きさを指摘します。「堅牢なビルに置いたサーバーを、経験豊富な技術スタッフが常に見守ってくれ、自分たちでは気がつかなかったこともメールですぐに連絡してもらえる。その安心感は、金額には換算できません。オンプレミスの状態ではたとえどんなに設備に費用をかけてもこの安心感は到底得られなかったでしょう。実は、近々オフィスの移転を計画しているのですが、以前は、サーバーの管理・移設の手間を考えて引っ越しには二の足を踏んでいました。『もっと早く利用すればよかった』とお客さまともよく話しています(笑)」。

導入前 自社内にサーバーを設置 導入後 NTTスマートコネクトデータセンター内に設置

同社では、今春からASPサーバーの中に別エリアを確保し、お客さまのSFA(営業支援システム)の構築を進めています。「当社にとってはこのお客さま向けの第2の柱になり得るビジネスです。信頼性の高いデータセンターにサーバーがあるからこそ、この仕事を任せてもらえたと思います。これもmediaCONNECT活用で生まれた効果と言えるでしょう」。

今後の展望サーバー管理から解放され新サービスの開発・展開を計画中

mediaCONNECTの利用を契機に、エコービジネスソフトウエア様では新分野への展開も計画中です。「ラックに新しいサーバーを入れて、飲食店業界向けの新サービスを近々立ち上げる予定です」と伊賀上氏は語ります。エコー・アソシエ・マネジメント(EAM)と名付けたこのソリューションは、スマートフォンとクラウドを使ったオーダーシステムと、販売管理システムを融合させる画期的サービスです。その主担当として開発作業に取り組む大賀氏も「神経を使うサーバー管理から開放され、新規サービスの開発に注力できるようになりました。これもmediaCONNECTのおかげです」と笑顔で話します。

「データセンターの利用は、大企業だけでなく、当社のような中堅・中小企業にとっても非常に大きなメリットがあることを、この2年間で実感しています」と伊賀上氏は語ります。「今後もNTTスマートコネクトには、より多くのユーザーに利便性と安心感を提供できるよう、サービスをさらに進化させてくれることを期待しています」。

PROFILEエコービジネスソフトウエア株式会社

設立
1986年(昭和61年)9月
資本金
6,000万円
事業内容
ERPパッケージ(GLOVIA・SAP・Oracleなど)をベースに商談~設計・製造~導入~運用支援まで一貫したサービスの提供
本社
〒541-0048 大阪市中央区瓦町3丁目1番4号 トーア紡ビル7階
URL
http://www.echo-net.co.jp/

※当記事に記載されている内容は、2014年9月現在のものです。

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