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CASE STUDIES導入事例

ビッグローブ株式会社 様国内最大級のISP事業者が西日本全域のネットワーク拠点に
選んだ「堂島データセンター」ビッグローブ株式会社様
システム基盤本部 マネージャー
南 雄一 様

ビッグローブ株式会社
BIGLOBE

会員数が300万人を突破したインターネット接続サービスや、スマートフォンと通信をセットにした「BIGLOBEスマホ」などの個人向けサービス事業に加えて、サーバー構築やメールシステム運用などのクラウドサービス、世界中をリアルタイムにつなぐネットワークサービスなどの法人向けサービス事業を展開。2014年4月にはNECグループから独立し、ISPにとどまらない多彩なビジネスを通じた、さらなる成長をめざしています。

国内主要IX(Internet Exchange)への接続をはじめ、大手ISP/CP(Contents Provider)や人気SNS・クラウドサービスなどと相互接続するBIGLOBE様の大規模バックボーンにおいて、西日本エリアの要となるネットワーク拠点の役割を担っているのが、NTTスマートコネクトの「堂島データセンター」です。

導入の背景快適なインターネットサービスを維持するべく関西圏のネットワーク拠点
確保が急務に

情報通信の初期からパソコン通信サービス「PC-VAN」を展開、インターネット接続サービスの会員数が300万人を有し、日本のインターネットを牽引しているGLOBE様。

昨今、音楽や映像などのコンテンツのリッチ化や、企業のクラウドサービス活用の広がりにより、インターネットの通信容量は急増しており、今後もさらなる増加が見込まれています。BIGLOBE様では、こうした環境にいち早く対応し、今後ますますリッチ化していくコンテンツを十分に楽しめるインターネット接続サービス品質を維持するべく、西日本のIXが設置されている大阪・堂島に大規模なインターネット接続拠点を設けることとなりました。

「より快適なインターネット接続サービスの提供をめざして、関西圏に新たなネットワーク拠点を設置し、広帯域な通信ネットワークを確保しようと、以前からリサーチを進めていました。そうした折、電気通信事業法の一部改正により、利用者への影響が大きいISP事業者にディザスタリカバリー対策の強化が義務付けられました。当社もその対象になったため、西日本エリアに大規模なインターネット接続拠点を設けるべく、データセンターを探すこととなりました」と、システム基盤本部マネージャーの南雄一氏は導入検討の経緯について語ります。

「ISP事業者が利用するデータセンターは、JPNAPやJPIX、BBIXといったIXを提供するネットワーク事業者と相互接続するためのセンターと、クラウドサービスを提供するためのサーバーなどを設置するセンターに大別できます。今回、私たちが探していたのは前者であり、センターの耐震性やセキュリティー設備もさることながら、西日本のIXとの物理的な距離の近さや相互接続のしやすさが大きなポイントでした」と、南氏は続ける。

採用のポイント「堂島」の優位性や、事業者相互接続に向けたNTTスマートコネクトの柔軟な対応に満足

大阪・堂島には、東京・大手町と同じく、IXやISP/CPなどの接続拠点が集中しており、快適なインターネット接続サービスを提供する上で大きなメリットがあります。その堂島にデータセンターを構えるNTTスマートコネクトは、西日本エリアにおけるインターネットの相互接続点である各IXとの接続や、大手ISP/CPとの相互接続(ピアリング)を通じて、多くのISP/CP事業者に対して快適な通信サービスを提供できる環境を整えています。そのため、広帯域なIPバックボーンや相互接続に最適なロケーションは、今後ますますリッチ化していくコンテンツを十分に楽しめるインターネット接続サービス品質の維持に向けて、バックボーンネットワークの強化や相互接続拠点の確保をめざすBIGLOBE様の要望に合致するものでした。BIGLOBE様はこうしたメリットに着目、NTTスマートコネクトの堂島データセンター採用に向けて動き出しました。

BIGLOBE様から相互接続を目的に堂島データセンターの採用を打診されたNTTスマートコネクトでは、NTTグループや大手ISP/CPなどと連携を強化して、データセンター間の相互接続の拡充に動き出しました。「堂島は相互接続の観点からも好立地であり、関西圏にネットワーク拠点を設けるに当たって他の選択肢はありませんでした。クラウドサービスの普及・高度化に伴って、データセンター同士をつなぐネットワークである『データセンターインターコネクト』の重要性が近年高まっていますが、NTTスマートコネクトがそれをいち早く拡充する姿勢を見せてくれたことは、採用の大きな決め手となりました」と南氏は評価します。

こうしてBIGLOBE様は、NTTスマートコネクトの堂島データセンターにネットワーク拠点を設けることとなりました。

BIGLOBEネットワーク概要

導入効果多彩なサービス展開や負荷分散を実現する低遅延かつ高信頼なインター
ネット接続拠点

NTTスマートコネクトの堂島データセンターに新たなネットワーク拠点を設けたことで、BIGLOBE様では、低遅延かつ広帯域化した通信環境のもと、関西圏のエンドユーザーのインターネット接続環境向上を実現。その後も引き続き、接続環境の整備を進めています。南氏は、「今回、堂島データセンターにネットワーク拠点を新設したことで、関西圏においても、より多くのコンテンツプロバイダーやインターネットサービスプロバイダー、クラウドサービス事業者などとの相互接続が実現しました。これにより、さまざまな事業者と直接トラフィックを交換することが可能となり、複数の接続拠点の経由や遠回り通信をなくし、通信の遅延によって起こるコンテンツの劣化を防ぎ、高品質なコンテンツを利用者に届ける環境を整備することができました」とこれまでの成果を述べます。

「海外では自社データセンターのロケーションの良さや設備の堅牢さなどを積極的に公表してアピールする傾向にあります。NTTスマートコネクトの堂島データセンターに当社のインターネット接続拠点を設けたことで、西日本エリアのみならず当社のお客さま全体に、より多くのメリットを提供できるようになりました。当社でも、今後はそうした利点を積極的にアピールしていくことで、インターネット接続サービスをはじめとする当社サービスを利用するお客さまを増やしていきたいですね。日本のインターネットのトラフィック比率は東京に一極集中しているのが現状であり、今回の堂島データセンターへのネットワーク拠点の設置は、そうした状況の解消にも役立つと確信しています」と南氏は語ります。

今後の展望相互接続環境の拡充を通じて関西圏のビジネス活性化をめざす

インターネット接続環境の改善に向け、堂島データセンターにネットワーク拠点を整備したBIGLOBE様。今後はさらに、同データセンターのもとで、西日本エリアのお客さまに向けて多彩なサービスを展開していきます。例えば、成長著しいASEAN諸国と日米を結ぶIPトランジットサービスについては、新たに大阪拠点での利用が可能になりました。さらに、通信インフラも含めてクラウド側で用意する「プラットフォームクラウド」などの提供を検討しています。

最後に南氏から、今後のビジネスに対する展望などが語られました。「インターネットをめぐるビジネスでは、Face to Faceが重要。実際に会ってオープンに話し合うことで物事が進展するケースが多々あります。今回、堂島のデータセンター選定に際しても、NTTスマートコネクトの担当者と知り合う機会を得て、対面でやりとりを重ねました。そのおかげで相互接続を実現できるという手応えが得られ、柔軟できめ細かな対応を通じて実際の導入もスムーズに進むなど、安心して任せることができました。今後は、堂島データセンターの相互接続環境の拡充に向けて他事業者との交流の場を設けてもらうなど、NTTスマートコネクトのキャリアフリーの取り組みにも期待しています。そうして関西圏のビジネスの活性化を図り、西日本エリア全体を共に盛り上げていきたいと考えています」。

※当記事に記載されている内容は、2016年5月現在のものです。

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