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CASE STUDIES導入事例

インターネットマルチフィード株式会社 様相互接続性の高さや運用の対応力の高さが決め手に国内大手IX事業者が選んだ「堂島データセンター」インターネットマルチフィード株式会社
ネットワーク本部
技術部 担当課長
阿部 英之 様

インターネットマルチフィード株式会社
JPNAP

国内大手IX事業者であるインターネットマルチフィード様は、商用IXサービス「JPNAP」の西日本エリア向けサービス「JPNAP大阪」を提供するコア拠点として、NTTスマートコネクトの「堂島データセンター」を利用しています。

導入の背景西日本エリアの事業者を対象にIXサービスの提供を開始

インターネットマルチフィード様は2001年5月、国内のインターネット接続サービスプロバイダー(ISP)やコンテンツサービスプロバイダー(CSP)の相互接続を目的に、商用インターネットエクスチェンジ(IX)サービス「JPNAP」の提供を開始しました。JPNAPは当初、東京・大手町のデータセンターを拠点として、首都圏エリアの事業者を対象にサービスを提供していましたが、2002年1月からは西日本エリアの事業者向けに「JPNAP大阪」も提供しています。

JPNAP大阪がサービス提供を開始するに至った経緯について、同社 技術部 担当課長の阿部英之氏は次のように話します。

「2001年5月に東京でJPNAPサービスをスタートさせましたが、提供を開始してすぐに首都圏のISPやCSPのアクセスが集中し、トラフィックが急激に増えました。インターネット相互接続を実現するIXは、今後も社会インフラとしての重要性がさらに高まると予想されたため、できる限り早い段階で首都圏一極集中対策を施すことが急務でした。この課題を解決するために2002年1月、西日本エリアの事業者を対象に提供を開始したのが、JPNAP大阪です」(阿部氏)

このJPNAP大阪サービスの拠点として、インターネットマルチフィード様が選んだのが、NTTスマートコネクトの「堂島データセンター」でした。

「当社はもともとインターネットイニシアティブ(IIJ)と日本電信電話(現在はNTTコミュニケーションズ)  の子会社として設立されたこともあり、当初からNTTグループとの連携により事業を展開していく意図がありました。特にJPNAP大阪を立ち上げるにあたっては、社員数が数十名規模の小さな組織である当社にとって、体制的・物理的に容易なことではありません。そこで西日本エリアにおけるパートナーとして、ISP事業やハウジング/ホスティング事業を展開するNTTグループのNTTスマートコネクトに協力を要請したのが、そもそもの始まりでした」(阿部氏)

採用のポイント設備・環境面での優位性に加え、保守運用を委託できる技術力を評価

インターネットマルチフィード様がNTTスマートコネクトの「堂島データセンター」を選定したのには、いくつもの理由があります。

「NTTスマートコネクトの堂島データセンターには、WIDEプロジェクトが運営する学術IX『NSPIXP(Network Service Provider Internet Exchange Point)』の拠点もあり、商用IXサービスを展開するうえで、同じ堂島のデータセンターを利用できることは、設備・相互接続の面で優位性があります。また、NTTスマートコネクトの堂島データセンターはキャリアフリーであり、JPNAP大阪を利用するISPやCSPにとってアクセスしやすいデータセンターであったことも、選定理由の1つです」(阿部氏)

技術的な面では、NTTスマートコネクトは単にIXサービスの拠点としてデータセンターを提供するだけではなく、IXサービスの提供に必要な設備の保守・運用を委託することができたのも、大きなポイントでした。

「NTTスマートコネクトには、ISPとしての運用実績で培った確かな技術力があります。小規模な組織である弊社では、サービス開始当初は運用を委託する必要があったため、IXサービスの運用にも対応可能という技術力の高さが選定の決め手になりました」(阿部氏)

ちなみにJPNAP大阪はその後、機器のリソースとシステムの統合を進め、2013年4月からはインターネットマルチフィード様自身が保守・運用を担当しています。

導入効果堂島のビル間を相互接続する「堂島コネクト」により柔軟な提案が可能に

2002年1月にJPNAP大阪のサービスが始まってから、2020年で18年が経過しました。当初はバックボーンが10Gbps、ユーザーポートが1GbpsとFastEthernetという帯域でしたが、現在は映像配信サービスなど多種多様なインターネットサービスの出現により、JPNAP大阪のバックボーンは数百Gbps、ユーザーポートは100Gbpsで接続する事業者もあるといいます。トラフィックのピークは650Gbps程度まで伸びており、この数値は10年前である2010年におけるトラフィックの10倍にも及びます。

「JPNAP大阪はインターネットの普及・発展と合わせ、西日本エリアの通信拠点として成長してきたと感じています。トラフィックの増加に伴ってIXサービスの設備をアップグレードしたり、ラックスペースの拡大や使用電源の拡充を繰り返したりしてきましたが、NTTスマートコネクトの柔軟な導入支援サービスにより、サービスを止めることなく継続できています」(阿部氏)

JPNAP大阪は現在、NTTスマートコネクトの堂島データセンターを中心に、、大阪で4カ所に拠点を構えて相互接続サービスを提供しています。

「堂島データセンターは西日本エリアの接続拠点としてISP・CSPなどの事業者が数多く集まる場所であり、そこで相互接続を提供できるようになったことは、非常に大きな導入効果です」(阿部氏)

中でも阿部氏が高く評価するのが、NTTスマートコネクトが提供している「光ケーブリングサービス(堂島コネクト)」です。

「同じ堂島データセンターで隣接しているビル間を相互接続する光ケーブリングサービスのおかげで、データセンターが複数のビルに分散していることを意識せずにIXサービスを展開できているといっても過言ではありません。JPNAP大阪を利用するお客さまの中には複数のデータセンターに分散して接続したいというニーズが増えていますが、NTTスマートコネクトの光ケーブリングサービスはそうしたお客さまのニーズに対して複数のビルで構成される堂島データセンターを柔軟に接続できるので、事業者へ提案するにあたり、当社にとっても大きなアピールポイントになっています」(阿部氏)

今後の展望さらなる設備増強と需要に応じた新しい拠点の展開を図る

長きにわたってJPNAP大阪の中心拠点として堂島データセンターを利用するインターネットマルチフィード様。阿部氏は、IXに接続するISPやCSPなどの事業者をはじめ、多くの事業者にNTTスマートコネクトの堂島データセンターの利用を推奨したいと話します。

「当社のIXサービスへ接続する事業者はもちろん、インターネットでビジネスを展開している事業者には、業種業界を問わずにNTTスマートコネクトの堂島データセンターをお勧めしたいところです。現在は関西圏を中心に中国・四国・九州地方で事業を展開する事業者に、専用線経由で堂島データセンターに接続してIXサービスを利用していただいていますが、BCP対策を目的として複数のIXサービスに接続することに価値を感じるのであれば、西日本エリア以外の事業者にもお勧めできます」(阿部氏)

今後、インターネットマルチフィード様は、さらに増え続けることが予想されるインターネットトラフィックに対応していくために、JPNAP大阪の設備増強と需要に応じ、NTTスマートコネクトが展開する堂島あるいは別ロケーションのデータセンターで新しい拠点を設けていく方針です。

「JPNAP大阪は、NTTスマートコネクトの堂島データセンターを中心に、引き続きサービス展開を実施していく予定です。ただし、新しい拠点を構えるにあたっては、拠点間の品質の高いネットワークの調達が当社にとっての課題になっています。NTTスマートコネクトには、光ケーブリングサービスをさらに拡張し、引き続き接続性に優れた環境が提供されることを期待しています」(阿部氏)

日本を代表するIXサービスを提供するインターネットマルチフィード様のJPNAP大阪は、これからもNTTスマートコネクトの堂島データセンターを中心に、高品質な相互接続サービスを提供していきます。

※当記事に記載されている内容は、2020年7月現在のものです。

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