CASE STUDIES導入事例
アルテリア・ネットワークス株式会社 様
国内屈指のネットワーク通信事業者が急増する大阪
のニーズを強化するために「堂島データセンター」を選択
アルテリア・ネットワークス株式会社
基幹プロダクト本部
プロダクトマネジメント部 部長
二見康太 様
日本国内に独自の光ファイバー・ケーブルネットワークを構築し、最先端のネットワークサービスを提供するアルテリア・ネットワークス様。
急増する大阪のトラフィックニーズに応えるため、NTTスマートコネクトの
「堂島データセンター」でサービス拡張を行いました。
導入の背景
110番のような緊急対応ではなく、
もう1つの砦(とりで)が求められる大阪
国内トップクラスのネットワーク通信事業者であるアルテリア・ネットワークス様は、法人向けネットワークサービス、専有型によるインターネットサービス、全戸一括型マンションインターネットサービスの3つを事業の柱としています。主要都市を中心に高品質な光ファイバー網を自社敷設しているのが大きな特徴で、完全帯域保証型専用線サービスを展開。国際海底ケーブルの陸揚局(ランディングステーション)から国内各地への専用線接続にも対応するなど、盤石な情報通信インフラを構築しています。
こうした中、大阪の重要性が高まってきました。長年、専用線事業に従事してきた同社 基幹プロダクト本部 プロダクトマネジメント部部長の二見康太氏は、「ここ数年、東京に集中していたトラフィックが大阪シフトしている」と語り、次のように続けます。
「昨今ではコンテンツ・ストリーミングサービスが爆発的に普及し、さらにコロナで拍車がかかりインターネットのトラフィックが急増しております。そのため、万が一の場合でも通常時と同等の品質を確保しようとする要望が増えてきました。つまり、サービス拠点の分散化、大規模災害に対するBCP(事業継続計画)の観点から多拠点化を検討する場合、東京に次ぐトラフィックボリュームがあり、多くのインターネットサービス事業者がサービス基盤拠点を構える大阪がよく候補にあがり、大阪の重要性が高まってきています」(二見氏)
大阪の重要性が高まってきたと話す二見氏
もちろん以前から大阪拠点はあったものの、このような背景からNTTスマートコネクトの「堂島データセンター」に新たにネットワークシステムを拡張。「堂島地区は東京の大手町と同様、キャリアホテルと呼ばれる通信サービスの集積地です。各事業者が接続しやすい堂島への要求が増えてきていたため、ノードを設置することにしました」と二見氏は振り返ります。
採用のポイント
データセンター間を自社の光ケーブルで安定接続、
好アクセスと拡張しやすさがメリット
選んだ決め手は、NTTスマートコネクトが提供する「光ケーブリングサービス(堂島コネクト)」でした。NTTスマートコネクトが提供するデータセンター間を融着なしの自社光ファイバーで結ぶサービスで、これにより他社ラックとの高品質・低価格な接続を可能にします。さらに耐震性・安全性が極めて高いNTTの「とう道」(通信拠点間にケーブルを敷設するための通信専用の地下トンネル)に直結しており、災害時に強い設計となっています。
「今後、大阪のネットワーク需要がさらに増えることから、堂島を中心として面で展開することが大事だと考えました。NTTスマートコネクトは堂島データセンター内のビル間はもとより、周辺のデータセンターと自社の光ケーブルで結ばれており、アクセスと拡張のしやすさが他社と比べて抜きん出ていました。それが一番のメリットです」(二見氏)
採用にあたっては営業サイドからの「ぜひ堂島データセンターを追加してほしい」との強い要望もありました。「営業チームの要望は、お客さまの声を反映したもの。つまり、お客さまも各拠点と堂島との相互接続を安定かつ高速に実現してほしいと考えているということです。その意味でも光ケーブリングサービスの存在は不可欠でした」と二見氏は話します。
<サービス提供イメージ>
導入効果
既存の潤沢な光ケーブルを活かし、
短納期での運用を実現
現在は堂島データセンターを起点に、国内大手キャリアや大手ISPと相互接続を行なっています。NTTスマートコネクトは潤沢な自社ケーブルの優位性を活かし、アルテリア・ネットワークス様の円滑な運用に貢献しています。
「光ケーブルは最初から余裕を持って準備しておかないと、後から対処するのは難しい。NTTスマートコネクトの場合はすでにケーブルを引いてあるので、その心配がありません。データセンター間の接続も非常に早く、良い意味で驚きました」(二見氏)
NTTスマートコネクトの提案力やサポート力にも期待すると語る二見氏
リモートハンドやサポート体制の質の高さも信頼につながっています。NTTスマートコネクトでは24時間365日体制でデータセンターに保守担当者が常駐しており、保守以外にも機器セットアップといった構築支援作業に柔軟に対応。二見氏は「曽根崎データセンター」(2022年4月に開設)を建設中に見学した際の印象をこう語ります。
「見学時に『なぜこうしているのですか』といった細かい質問にも、とても丁寧に説明していただきました。機器の仕様もすべて頭に入っており、何を聞いてもすぐに返答してくれるプロフェッショナルな姿勢を感じました。そうした人たちに保守を任せられる安心感は大きいです。英語や中国語などの多言語に対応しているもの助かります。本当にきめ細やかさがあると思いますね」(二見氏)
今後の展望
NTTスマートコネクトの強みを活かし、
“面としての展開”を加速させたい
今後は堂島データセンターからの相互接続をより活性化させ、さらなるサービス拡充を図りたいと語る二見氏。“面としての展開”を見据えて、NTTスマートコネクトは周辺の北浜データセンター、曽根崎データセンターでの拡張も提案していますが、そこでも光ケーブリングサービスが効果を発揮します。
「海外では日本のデータセンターの代名詞としても知られる堂島地区は歴史も古く、近いうちにキャパシティの限界を迎えます。現実的に、大阪市内の中心部にさまざまな新しいデータセンターが建設されていますが、新拠点とつなぐ際には光ケーブルが必要です。これがあるかどうかですべてが変わってきます。その点、自社で堅牢な光ケーブルを持ち、周辺のデータセンターとの間を迅速に相互接続できるNTTスマートコネクトは魅力的です」(二見氏)
デジタル社会が加速するにつれ、インターネットトラフィックは増加の一途をたどっています。NTTスマートコネクトは自社データセンター間の連携を通して、アルテリア・ネットワークス様のネットワーク事業を支えていきます。
※当記事に記載されている内容は、2022年10月現在のものです。